2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧
標本1 18.5X10X4.5Cm。標本2 灰鉄柘榴石を伴う。4X6X3.5Cm。 北アルプス、標高2986m付近という、本邦屈指の難産地標本。水晶は表面の光沢、透明度ともに日本離れしている。また、灰鉄柘榴石も透明度があり、条線も細やかで美しい。 流通量が少ないながら分…
標本1 大きさ5X6X4Cm。双晶の左右2Cm。標本2 双晶の左右3Cm。標本3 双晶の左右1.8Cm。後ろの単結晶の長さ2.5Cm。 甲府北部、乙女鉱山から八幡山、小川山、甲武信鉱山、川端下、大深山から御座山にかけて一連の作用によるものかは解らないが、日本式双晶の…
大きさ 7×10×5Cm 「愛国鉱山」は文書資料にきわめて乏しく、ながらく「幻の鉱物産地」中の「幻」とされている。鉱山跡の所在が不明なのだ。またこの鉱山が「幻」として語られてきた理由には、「櫻井鉱物標本」に本産地の磁硫鉄鉱が掲載され、解説に故・櫻井…
大きさ3×7.8×2Cm。 亜砒藍鉄鉱の亜鉛置換体に相当する稀な鉱物。1980年代はじめ扇平鉱山で発見された時点では(論文発表は1986年)、原産地ドイツについで世界で二例目であった。現在では有名なメキシコのオハエラ鉱山ほか、各地で産出が報告されているが、…
大きさ11X10X7Cm。 灰鉄輝石の柱状結晶の放射状集合体上に、短柱状の珪灰鉄鉱が着生する。 ともに典型的なスカルン鉱物で、そのもの自体は珍しくないが、神岡鉱山のように美麗な結晶での産出は希。 MINERALMARKET 2005 http://www3.to/mineralmarket/会場 ht…
標本1 大きさ2.8X2.3X1.3Cm。標本2 大きさ1.5X1.5X1.7Cm 近年、発見され話題となった産地の日本式双晶。当地の双晶は形態が多彩で、この標本のような三連双晶も少なくない。 また形態についての研究がされていることでも知られる。 産状としては小規模な熱…
大きさ10CmX11CmX5Cm 双晶の左右1Cm。 水晶のほか、さまざまなスカルン鉱物で知られる甲武信鉱山の日本式双晶。細かい水晶が林立するなかに日本式双晶が散在するもの。 標本を手にとり、他の双晶を探してみるのも楽しい。また暗緑色のインクルージョンがみら…
大きさ4X3.5X3.5Cm。 花こう岩ペグマタイトの長石中に埋没する。暗緑色のゼノタイムと淡褐色のジルコンが平行連晶をなして共生。 竹原鉱山は長石を目的として採掘された鉱山で、産出する希元素鉱物は、故・櫻井欽一博士らによって知られるようになった。 三…
大きさ8.5X8.5X5.5Cm。 神岡鉱山はかつて国内最大の鉛・亜鉛鉱山であり、方鉛鉱は主鉱石の一つとして採掘された。大半が塊状であるが、本品は水晶・方解石を伴い良好な自形結晶をしめす物。 過去、神岡鉱山の石は一般に出回ることの無い物の一つであったが、…
大きさ5X2.5X2Cm。 スカルン鉱床の魚眼石としては国内屈指の産地。 結晶成長の最終段階での晶出の為、方解石や水晶などを衣のように覆って産出する。 火成岩の晶洞より産出するタイプのように青色・桃色にはならず無色透明だが、結晶形がシャープにして光沢…
大きさ4X4X3Cm。 浅熱水性鉱床。古くは金山、後に銅山として開発され、昭和53年まで稼行。 紀州鉱山は、閃亜鉛鉱・黄銅鉱・黄鉄鉱・蛍石などの結晶標本を産出し、その多くが「入鹿敷石」の名で飾り石として売られたが、東北の石が広く流通していた関東ではあ…
大きさ5X2.5X0.5Cm。 平成10年、蓮華石と共に新潟県で発見された新鉱物。白色からラベンダー色を呈する翡翠中に産出し、青インクを垂らしたような美しい外見を持つ。 当初、発見地が糸魚川市小滝川と思われていたことから「糸魚川石」と命名されたが、後に青…
標本1 大きさ14X9X8Cm。 標本2 大きさ16X9.5X7.5Cm 安山岩中の晶洞より、方解石や沸石を伴って産出する。この二つ標本は細かな方解石の結晶と共生している。 ボトリオ石はダトー石の一種で、桃紅色ブドウ状集合体の物。同じ久万町槇ノ川をはじめ、美しい標…
大きさ10X10X6Cm。 古来、ペグマタイト鉱物の宝庫として名を知られた産地。奈良時代、東大寺造営時の乱伐により、ながくで禿げ山あったと伝えられている。明治期より植林が進み、それにしたがってペグマタイト鉱物の産出も減じてきた。 この標本は1974年に発…
大きさ10X8X6.5Cm。 大型の閃亜鉛鉱で知られた産地の物。佐山鉱山としては抜きんでて大きい物ではないが、重量ともに迫力充分。あまり大型になるとかえって結晶がルーズになることが多く、その点本品は優れている。 鉄分に乏しために褐色半透明を呈し、「鼈…
大きさ7X3.5X2.5Cm。 石英中に輝安鉱を伴って産出する結晶金標本。中瀬鉱山の自然金は昔から著名で、現在の我々の想像を絶するような優品を産出した。 本標本は小品ではあるが、往時を偲ばせるハッキリとした自然金結晶の観察出来る、魅力溢れる佳品である。…
大きさ19X16X8Cm。 阿仁鉱山は、延慶2年(1309年)阿仁金山として開発、日本三大銅山の一山として知られ、昭和45年 (1970年)に閉山となった大鉱山。 本産地の黄銅鉱は単晶は少なく、画像のように耳付双晶を繰り返した、複雑な形状の物が多い。 表面が淡青色…
大きさ107㎜X60㎜X32㎜ 産地は白亜紀後期の流紋岩質マグマ活動に伴う蝋石鉱床。ディッカイト中に、樹枝状に成長した物。本標本のコランダムは四角柱状をなし、何かの仮晶と思われる。 勝光山のコランダムは不定形斑状が多く、外形のしっかりした物は希。クリ…
俗にレインボーガーネットと呼ばれている物。褐色の地に浮かぶイリデッセンス(遊色効果)は、きわめて細かいラメラ構造に起因する、とされる。 産状は典型的な柘榴石スカルンで少量の石英を伴い、日本式双晶の産出も知られている。ここの物は個々の結晶が分…
大きさ 7X7X10Cm 稲倉石鉱山は浅熱水性の鉱床で、マンガンをはじめ、鉛・銀などを産出したが、特に菱マンガン鉱を多産したことで知られている。 パステル調の桃色から、画像のような鮮やかで透明感のある朱色がかった物。有機的な累帯構造をしめす物や、釘頭…
大きさ12X15X2.5Cm アンモナイト左右長5Cm 中生代ジュラ紀中期 北陸一帯に分布する中生代手取層群は、多数の脊椎動物化石・貝化石・植物化石等の産出で有名。 この中の、九頭竜亜層群上半部からは、ジュラ紀中・後期のアンモナイトが多数見いだされ、貝皿は…
大きさ9X5X5Cm 朝鮮半島の蛍石生産は、大日本帝国による朝鮮併合の後、1928年頃から始まったとされる。 金化鉱山は、先カンブリア時代の変成岩複合体にジュラ紀花崗岩が貫入した、熱水性交代鉱床。蛍石を主要な鉱石として稼行された。 写真の蛍石は戦前から…
大きさ12X9X2Cm ネズミザメ目オトドウス科 新生代第三紀中新世 約600万年前の青麻層(あおそそう)中より、椎骨など他の化石を伴って産出。同県の亘理とともに、大型の鮫の歯化石で有名な産地の物。 大型の鮫の歯化石は、その形状から古来伝説とともに人々に…
大きさ1.5X2X3.5Cm 画像の鋼玉 左右1.5Cm 1980年代に発見され、国産ルビーとして一時話題になった産地。多少紅色の強い物も出たようだが、宝石のルビーとしてはまったく不合格。 むしろ、灰簾石・石榴石をともなう角閃岩という産状が日本では他に例の無いも…
大きさ9X6.5X6.5Cm 足尾鉱山の「河鹿」とは、高品位の塊状鉱床のこと。足尾鉱山の巨大な河鹿鉱床群からは、銅をはじめとした大量の鉱石が採掘された。 足尾鉱山の自然蒼鉛は、多孔質の石英中に少量の硫化鉱物を伴って散在する産状で、ズッシリとした手取りの…
桜井鉱物標本 昭和48年 新本今吉鉱物標本 昭和58 年 新本若林鉱物標本 1974年 新本INTRODUCTION TO JAPANESE MINERALS 1970年 新同神岡鉱山史 昭和45年 新同主要鉱物一覧 加藤昭 1989年 新本銅 岩崎重三 昭和16年 初版 箱入古書 MINERALMARKET 2005 http://w…
全体8X3.5X2Cm 画像の藍晶石4X7mm 本邦産藍晶石として著名な産地の標本。ソーダ雲母−角閃石−灰簾石片岩中に濃青から淡青灰色、柱状の変斑晶として産出する。 三波川帯東平岩体の一部をなす物で、おそらく斜長岩質斑糲岩が原岩であると言われている。 この標…
全体2.5X4.5X7.5Cm 蛍石結晶1Cm 水晶の小さな群晶上に、淡緑色八面体の結晶を成して数個、着生している標本。 同じゼノサーマル鉱脈型にもかかわらず、明延鉱山・生野鉱山等と違って、足尾鉱山産出の蛍石は極めて珍しい。このように画像が紹介される機会も滅…