蛍石 Fluorite 岐阜県関市上之保平岩鉱山


大きさ13X10X7cm。
 平岩鉱山は1970年代初頭に閉山するまで、国内最大の出鉱量を誇っていた蛍石鉱山である。その最盛期には国内総生産量のうち実に80%以上を担っていた。
 中生代の粘板岩に貫入した花崗斑岩の鉱化作用により形成された蛍石鉱体で、脈幅は最大で6mにも及んだそうである。
 当時、鉱石としては蛍石の無垢の部分を対象としていたようで、結晶面を示すものはほとんど見られなかったという。
 主に鉱脈の盤際に見られる、蛍石が玉髄質石英に取り込まれた部分は、品位が低いとして放置されていた。
 石英の隙間には微細な結晶が認められることもあるが、この産地で自形結晶は概して
稀である。
 この標本はほぼ全体が蛍石から成り、八面体型の結晶が集合して大きな塊となっている。無色〜淡緑色を呈し、透明度が高い貴重品。
      
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